これは100系ハイエースのセンターパネルです。

友人がうちの青木目調パネルを見て感動したらしく
オレのパネルも木目調で塗ってくれ!と頼んできました。

青木目?調も初めてだったのですが
茶木目調塗装も塗った経験がなくイマイチ要領を得ていないのと、
頼まれたセンターパネルが
これまたやたらデカイ&形が複雑で塗り手泣かせな状態で
塗るのに苦労しそうでうまく塗れる自信がなく躊躇していたのですが
なにかとのせられて
『塗った事ないし、デカくて形複雑だから、
うまくイカンかもしれないよ?失敗しても知らんよ?』
と、失敗しても責任取れない事を条件に頼まれました。

・・・それにしてもデカイ。うまく塗れるのかいな?( ̄▽ ̄;)

頼まれたのはいいものの・・・塗り方の要領がイマイチよく分かりません( ̄▽ ̄;)
・・・ということで先人さんたちの施行方法を参考にしようとググッて
良さげと思った方法を参考に作業をしてみました。

・・・こういう分からない事があっても検索すれば大抵ヒント、答えが出る
ネットにはホントに感謝ですね!(^^


まずはパネルの状態をチェックしてキズやパネルを成型した際のヒケなどを
パテなどで直し、全体にスコッチブライトを掛けて磨きキズを付け
中性洗剤でパネルを洗い、シリコンオフで脱脂をしてキズチェックをして
※ソフト99などのサフを吹いた方がキズが発見しやすくて良いのですけど却下w
樹脂プライマー(今回はミッチャクロンを使用)を吹いて乾かし
ホームセンターで売っていた金色のラッカースプレーを塗りました。

※一番上の画像と違い、メクラ蓋が付いている状態ですが
塗装の際はメクラ蓋を外して別々に塗装しました。


これは水性アクリル塗料のセラムコートです。
水彩絵の具と同様に水で薄めて使います。

ホームセンターに行けばよく見かけると思います。
黒と赤、茶色を買ってきました。
先人さんのレシピを参考にセラムコートを混ぜて赤茶と黒っぽい茶を調色しました。

赤茶:水で牛乳ぐらいの粘度に薄めた赤をベースに黒を少しずつ入れて
赤黒くなったところでこげ茶を入れて赤茶になる様に調整しました。

黒茶:水で牛乳ぐらいの粘度に薄めた黒をベースに、赤を黒の半分ぐらい入れて
    こげ茶を少し入れて黒茶になる様に調整しました。

まずは赤茶を塗っていきました。
水性なのではじく感じなのですがそのまま気にせず、
ベースの金色が目立たなくなるぐらい塗れ!との事ですので塗っていきました。
最初は要領がよく分からないので木目調っぽくなる様に
恐る恐る塗っていたのですが全然それっぽくなりません( ̄▽ ̄;)

・・・だんだんと落書きしたり、毛先でアタタタタタッ!と百裂拳と
ウザウザになってきました。

ウザウザになって毛先をダダダダ!と叩く様にやったものの
意外と功を奏したのか、なんとなくそれっぽく?なってきました。
今度は黒茶も加え上記と同じ感じでやってみました。

・・・う〜んなにか違う( ̄〜 ̄;) う〜ん
なにがイカンのだろう?と他の方の施行画像と見比べてみたところ
どうもうちの場合は柄が細かすぎるようです。

・・・ということで、もっとラフにおおざっぱにやってみると、おお!(* ̄∇ ̄*)
木目調パネルにそれっぽくなってきました!
全体に施行してこんな感じになりました。
※樹脂パネルにセラムコートが乗っかっているだけですので
ちょっとスレただけですぐ剥がれますので注意です。

次にアレスコのビン入りの油性ニスのマホガニーを買ってきて
スプレーガンで着色しました。

この色はクリアー系の色ですので塗り重ねれば重ねるほど色が濃くなる上に
パネルがデカイかつ複雑な形状ですので、
色をムラなく塗るのは難易度が高めですので
ツヤは次の工程のクリアに任せて色ムラが出ない事を最優先で塗りました。
次はクリアーでコーティングという事で同じく油性ニスの透明を塗るとの事ですが
今回の苦労したワリにあまりキレイにならなかった事に
油性ニスに対して疑問を抱き、
油性ニスではなくウレタンクリアを使うとどうだろう?と思いました。

・・・ただ、油性ニスとウレタンクリアの相性を知らないので
ググッて調べたものの、コレといった答えが見つからないので
自分で確かめる事にしました。

テキトーなABS製のプレートに油性ニスを塗って乾いたところにウレタンクリアを
ペッタリ塗ってどうなるかを確認してみたところ・・・特に不具合も出ませんでした。

不具合が出ませんでしたが念の為、パネルを3日程乾かし
砂吹きして乾かして表面のニスとなじませた後、
ペッタリとウレタンクリアを塗ってみると・・・
至る箇所にチヂミが発生しました(TロTマジっすか・・・

テストピースではなんともなかったのに、なんで本番で・・・(TロTトホホ・・・
・・・と凹んでても始まらないのでリカバリーをしました。
#1000のペーパーに当て木を添えて磨いてチヂミの凸部分を削り取りました。

削り取った状態です。
段差を残さず、かつクリアを削りすぎて周りの模様も消さない様に
気をつけながら削りました。

平坦になってチヂミの凸はなくなりましたが、凸部分の木目が削り取られて
色が消えてしまいました。

そこでラッカー塗料の赤、茶、黒の3色を買ってきて、
パネルの色に似た色に調色して模様に合わせてタッチアップしました。
タッチアップしてからよく乾かし、周りにクリアを塗りました。
幸いランダム模様なのでワリとごまかしがきいたかな?と思います。
ここまでくるのに色々塗って表面が波打ってゆず肌になっていましたので
#1200で研ぎ出しました。
大きいかつ、形が複雑ですので、乾燥を遅らせる為にシンナーを多め入れた
薄めのウレタンクリアーを塗ってようやく完了しました!
アップです。
仕上がりはまあまあでしょうか?

友人のハイエースに取り付けました。
まあまあですけど
友人『お〜!ええやん!ピカピカでカッコええやん!\(≧▽≦)/ 』
奥さん『なんか高級感出た感じだね♪(* ̄∇ ̄*)』
と、喜んでもらいました(^^;)

・・・喜んでもらってやった甲斐はあるのですけど、
エライ目にあったので、もう頼まれてもやらないと思いますw





〜100系ハイエースのセンターパネル木目調塗装〜